2015年12月4日金曜日

SUNTORY CUP 第12回全国小学生タグラグビー選手権福岡県予選大会

 「ピピーッ!」
試合終了のホイッスル。顔をうつむけるメンバーの目には、涙が浮かんでいた。
 11月28日(土)、福岡県営春日公園球技場にてSUNTORY CUP福岡県予選大会が実施され、福岡県内の小学生で構成された8チームが予選に参加した。福岡県タレント発掘事業からはKidsの中から10名の受講生が「福岡Kids」として大会に出場し、九州ブロック大会への2枚の切符獲得を目指し、熱戦を繰り広げた。
 予選ブロックでは3戦全勝、予選一位で決勝トーナメント進出を決めた。そして迎えた「福吉闘球部A」との準決勝。前半は両者ともに互角、手に汗を握る展開となった。思い返せば、発足当初は互いに意見を交わすことができず、一つにまとまっていなかったチームが、Kids6年 井上陽向キャプテンを中心に、チームをより良いものにしようと少しずつ自分の考えや情報を発信することができるようになった。またKids6年 吉岡涼夏は、練習中の怪我で試合には出場できなかったが、本人の強い希望で大会当日は試合前の声かけや、ハーフタイム中に選手に飲み物やウインドブレーカーを渡すなどの精一杯のサポートをしてくれた。チームの想いが一つに、そして繋がり、後半は一時3点差まで広げられたが、確実なパス、強みとして磨きをかけてきたスピードを活かし、kids6年 瀬川咲新のトライで同点、ゲームを振り出しに戻した。しかし、後半残り10秒で相手に勝ち越しのトライを許し、ノーサイド。6-7の惜敗であった。
 惜しくも九州大会への切符は獲得できなかったが、福岡県タレント発掘事業の中からチームを構成し、出場する唯一の大会を通して、何を感じ、何を得ただろうか。「勝つことの厳しさ」だけでなく、そこに至るまでの過程の難しさ、そして感謝することの大切さ・・・。それぞれのメンバーが今回の大会を通して学んだことを、日頃の取り組みやプログラムに活かすとともに、福岡県タレント発掘事業の”核”として活躍してくれることを期待している。