7月5日(土)アクシオン福岡にて、7月12日(土)福岡県立須恵高等学校にて、岩崎圭佑氏、天野優有氏、池田大輔氏(福岡県バレーボール協会)によるバレーボールプログラムを実施しました。
まずは、パスやレシーブの基本となるアンダーハンドパスの技能向上を目標に練習をしました。肘を伸ばし「面」を意識すること、「膝」を使うことで、正確なパスを出せるようになりました。
バレーボールの特徴は、「ボールを床に落としてはいけないスポーツである」ということです。ボールを落とさないためには、「声」を出して、一つのボールを全員で「繋ぐ」ことが必要不可欠です。準備の声、指示の声、評価の声のように声にも様々な種類があり、パスにおいては味方が拾いやすいようにパスを出したり、アタックを打ちやすいようにトスを上げたり、「思いやり」が大切です。
第2回のプログラムの最後に「声を出すことのよさ」について考えを出し合いました。
受講生から出た考えを含め、以下のとおりまとめています。
1. 集中力の向上
声を出すことで、選手は自分の体や動きに対する意識を高めることができます。例えば、走るときに「声を出す」と、身体全体がその動作に意識を向けることになり、集中力が増します。これは競技中に精神的なブレを防ぐためにも有効です。
2. チームワークの強化
チームスポーツでは、声を出してコミュニケーションを取ることがとても重要です。例えば、サッカーやバスケットボールでは、仲間に「パス!」や「ここ!」と声をかけることで、お互いの位置や意図をすばやく共有することができます。これによりチームとしての一体感が生まれ、スムーズな連携が可能になります。
3. モチベーションの向上
声を出すことは、自己暗示のような役割も果たします。特に試合の緊張が高まる中で、大きな声を出すことは自分や仲間に対する鼓舞となり、士気を高める効果があります。観客やチームメイトが応援する声も、その場のエネルギーを引き上げる要因となります。
4. 呼吸法の改善
声を出すことは、深い呼吸を促進します。特にランニングや激しい運動をしているときに意識的に声を出すことで、呼吸が深くなり、体に必要な酸素を効率的に供給することができます。これにより持久力やパフォーマンスが向上することが期待されます。
5. 緊張やストレスの軽減
声を出すことで、体の緊張がほぐれたり、ストレスが軽減されることがあります。特に試合前や緊張する瞬間に意識的に声を出すことで、リラックス効果を得ることができ、パフォーマンスに良い影響を与える場合があります。
6. 相手に対するプレッシャー
相手チームに対しても、声を出してエネルギッシュにプレーすることで、プレッシャーを与えることができます。特にディフェンスや激しい接触が多いスポーツでは、声で自分の存在感を示すことが、心理的な優位を生むことがあります。
声を出すことで、競技における身体的、精神的、そして戦術的な効果が高まるため、意識的に活用することが多くのスポーツで推奨されています。
このように声を出すことにはたくさんのメリットがあります。トップレベルになると当たり前に声を出すことが最低条件です。「できるようになったらいいね。」ではなく「常に声を出すことを心掛け、当たり前に声を出す。」更なるレベルアップを!
バレーボールは一人が活躍しても勝てません。一点を取るために、自分にできることは何かを考え、全力で声を出してボールを繋ぎましょう。