2021年10月6日水曜日

カラダのセンサーを高める

 自身のパフォーマンスを上げるためには、日々のトレーニングが欠かせません。しかし、同じトレーニングをしたとしても、その後の成果は個人差があります。例えば、同じウエイトトレーニングをして、同じだけの筋力をつけたとしても、その筋力を100%使いこなせる人と50%しか使いこなせない人がいます。この差は何にあるのでしょうか?
 私は、トレーニング時の「感覚」に違いがあると思っています。北京オリンピック4×100mR銅メダリストの朝原宣治さんは、「筋力トレーニングや技術練習は、土台となるカラダのセンサー(感覚)に磨きをかけてこそ、高い効果が望める。」と語っています。また、100m日本記録保持者の山縣亮太選手や桐生祥秀選手、飯塚翔太選手は対談の中で、「感覚を感じ取ったことの方が身に付くのが早い。感覚を研ぎ澄ますことを大事にし、理論はフィルターとしている。」と語っています。これらのトップアスリートの話からも、「感覚」というものがトレーニングの中核にあり、その感覚に個人差があることがわかります。この感覚がつかめているかいないか、また、感覚の個人差がトレーニングの差としてでてきているのではないでしょうか。
 「感覚派」や「理論派」ということがありますが、実際は別々のものではなく、繋がっています。感覚を研ぎ澄ませていくことで、「どうすれば自分の体が動くのか」「どうすれば動きをコントロールできるのか」が分かってくるからこそ、理論が生きてきます。「この動きが正しい」という知識だけではなく、それを実現させるための「カラダのセンサー」を、日々の記録や結果の比較などを基に高めてみましょう。

10月2・3日には、「受講生測定会」を実施しました。この測定から、運動能力の現状や伸長度を把握しました。緊急事態宣言によって運動活動が制限されていたこともあり、上手くパフォーマンスを発揮できなかった受講生も多々見られましたが、9日(土)から始まる、Kids身体Ⅴ期「柔道」、Jr.身体Ⅲ期「ホッケー」、「ラグビーフットボール」、「レスリング」、「ライフル射撃」のプログラムを通して、更に能力を高めていきましょう!
25m走
シャトルラン  
  
 *今年度より、アクシオン福岡公式インスタグラムにも、福岡県タレント発掘事業の内容を掲載しています。

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事務局 大西