2020年9月16日水曜日

Two Goals

 例年より短い夏休みも終わり、2学期に入って3週間程度経過した学校が多いと思います。今年は、学校の開始が遅れたり多くの大会が中止になったりと先が見えにくい状況にあったと思います。その中でも自身の目標を見失わずに過ごすことができたでしょうか。タレント発掘事業では、今年度のプログラムを再開してすぐの6月に目標設定プログラムを実施したので、自分の目標を意識してプログラムに入ることができたと思います。


 私は大学まで陸上競技に取り組んでいましたが、その時の監督が話していたことがとても印象に残っているので、今回はそのことについて話します。


「Two Goalsを持ちなさい」


 Two(2つの)Goals(目標)を持つことにどのような意味があるのでしょうか。競技に打ち込んでいるアスリートのみなさんは競技の目標はもちろん持っていると思います。それと同じように他に目標のある人はいるでしょうか。勉強や進学、競技以外での将来の夢などがあると思います。

中学、高校での周りの人たちを思い返すと勉強に集中すると部活の成績があがらない、部活に力を入れると勉強がおろそかになる、だからどちらかをやめるという人が多かった印象があります。また、「文武両道」という言葉がありますが、勉強もスポーツもただ頑張って両立させているのと、自分はなんのために勉強をするのか、勉強・スポーツで成し遂げたいことはなにかを考え、目標を持ちながら両立させるのとでは、その継続のレベルや意志の強さに大きな差があると思います。


当時の監督は「Two Goals」について、「もし自分に柱が一つだったら、挫折した時に思いきり折れてしまう。しかし、柱が二つあれば折れてしまっても、もう一つにシフトすることができる。「逃げ」のようで悪だと捉えられがちだが決してそんなことはない。」という話をしていました。また、「それぞれからヒントを得られることが少なくないから積極的に取り組むと良い」とも話していました。


私は今になって、競技しか見えていない時期には届きにくい言葉だなと振り返りますが、確かに複数の明確なゴールを持っている人は強かったなと感じます。競技がうまくいかない時に「今は休む時期だから」と言って最低限の練習だけをしながら別のことに熱中して、いつの間にか復帰してくる選手も多くいました。また、研究活動にも力を入れながら代表選手になったり大きな大会で活躍したりする選手もいました。それを思い返すと「Two Goals」を実践できている人は強い人だったと、今、強く感じます。


学生の間は、2つの柱として競技と勉強が考えやすいと思います。また、競技が確定していない人は競技と競技かもしれません。どちらかをあきらめるのではなく、どちらも明確な目標を立て、どちらの目標も達成できるように全力で取り組んでほしいと思います。

ソフトボール(Kids)



スポーツコンディショニング(Jr.)

事務局 柴田