2015年5月27日水曜日

知的能力開発・育成プログラム「Kids食育プログラム」 Kids6年対象「基本の食事について~各栄養素の働き~」

 5月2日(土)アクシオン福岡にて、静間佳代子氏(株式会社キャリアビジョン)を講師として、Kids6年対象の「基本の食事について~各栄養素の働き~」が行われた。
アスリートにとって、強くなるためには、練習と同じくらい食事・睡眠は大切な要素である。各5大栄養素が体に果たす役割について教わった後、料理カードを使用したグループ演習を通しながら、具体的にどのような食事をとれば良いのか、そしてどのくらいの量をとれば良いのかを学んだ。
 以下に、ジュニアアスリートの食事のポイントをまとめた。

ジュニアアスリートの食事のポイント

○各栄養素のはたらきを理解しておくこと

・炭水化物(糖質)・・・「エネルギー源」
・脂質・・・「エネルギー源」
・たんぱく質・・・「からだをつくる材料」
・ミネラル・・・「からだをつくる材料」「からだの調子を整える」
・ビタミン・・・「からだの調子を整える」

○上記の栄養素をバランス良くそろえること

「主食」「主菜」「副菜」「牛乳・乳製品」「果物」の揃った「基本の食事の形」を実践すること

○野菜については、緑黄色野菜が不足しないように意識して料理を選ぶこと


○適切な「食べる量」を把握すること

 体重を毎日同じ時間、同じ条件で測定し、記録をする。
★定期的に以下のような振り返りをすること。

・体重が減ってきた・・・運動で使うエネルギー量に対し、食事の量が足りていないことを疑う必要がある。
・体重が極端に増え、ぽっちゃりとしてきた・・・運動で使うエネルギー量よりも、食事からとるエネルギー量の方が多ことを疑う必要がある。

 今回、各種料理に含まれる主な栄養素を覚えるために、受講生チーム対抗で料理カードを使用したリレーゲーム形式での確認を行った。周りの友達や食育サポートスタッフの方々からフォローしてもらい、楽しみながら学ぶことができた。
 今回学んだ事は、知識として留めておくだけでは意味がない。将来、自ら食事を準備する時期がきたとき、そして個人の目的別の栄養摂取が必要になったときにも、今回学んだ「基本の食事の形」の考え方がベースになる。食事を準備してもらっている小学生のうちから、日頃の食事で足りないものを直感的に認識できるようになり、「基本の食事の形」を実践する習慣を身につけておくべきである。そのためには、必要と考える食品を準備してもらえるよう保護者に提案できる力をつけてほしい。
どの栄養素が含まれているか考えている様子
グループで話し合いながら料理カードを分類している様子