2021年9月29日水曜日

人間的成長による技術的進歩へ

 皆さん、運動日誌で計画した毎週の目標、運動内容に対してどれだけ意欲的に振り返りができていますか。運動日誌を添削していると意欲的に取り組めているか、取り組めていないかひと目でわかります。一番の違いは、見てすぐに分かる日誌の情報量です。競技レベルの高い子は、一日の運動計画や運動内容が細かく書かれており、運動内容に対する振り返りがきちんと書かれています。振り返りでは、「どういうところを意識して取り組んだのか」「良かった点、改善点はどこなのか」など自分なりの表現でしっかりと書かれています。中には、自分の改善点を日誌の中で質問してきてくれる子、競技団体の方からアドバイスを積極的にもらっている子、インターネットを活用して調べ学習を行い、すぐに行動に移して取り組んでいる子もいます。このように、運動内容をただこなしている人と何か一つでも吸収しようとしている人では大きな差が生まれます。時間は有限であり、限られた時間をどれだけ大切にできるかが大事になってきます。能力開発・育成プログラムでも同様のことが言え、限られた時間・回数の中でどれだけ有意義なものにできるかが、今後の自分の進路選択や人生設計に関わってきます。意識レベルを上げ、向上心を持って取り組むことが大切な要素の1つであり、成績の伸びにつながってきます。

 私が恩師から頂いた言葉で、今も常に大事にしている3つのことがあります。

1.大きな目標と小さな目標を持つ

2.細かいことにこだわる

3.「ありがとう」の感謝の気持ちを忘れない

 この3つのことをどれだけ意識できるかによって今後の競技成績に左右してくると思います。

 大きな目標と小さな目標を持つとは、自分の競技レベルに合わせたものを設定する必要があり目標と現状がかけ離れ過ぎると逆効果になります。なので、自分の競技レベルに合わせた目標設定を行い、一つ一つ段階的に目標をクリアしていきましょう。

 細かいことにこだわるとは、一つの技術に対してどれだけ完璧を求められるかです。ある程度できるようになったから「このくらいでいい、もう十分」と達成ラインを決めるのではなく、常に向上心を持って追求し続けましょう。

 「ありがとう」の感謝の気持ちを忘れないとは、家族やコーチ、大会運営の方など多くの人の支えによってスポーツができています。そのため、自分自身の競技成績や頑張っている姿によって恩返しができるようになりましょう。結果だけでなく、直接感謝の気持ちを伝えられるとさらに良いと思います。感謝の気持ちは、絶対に忘れないようにしましょう。

 運動日誌を細かく書き込み、自分の成長を後から見返すことができるものにしていきましょう。

事務局 髙田