2015年8月30日日曜日

平成27年度 中央強化拠点視察プログラム1日目

 8月26日、27日に中央強化拠点視察プログラムが国立スポーツ科学情報センター(以下:JISS)、味の素ナショナルトレーニングセンター(以下:NTC)にてJSCの協力のもと、実施された。本プログラムは2020東京オリンピックに向けトップアスリートの強化拠点と強化活動を視察し、トップアスリートとなることの厳しさや価値を理解し、世界を目指す意識を高めることを目的に実施し、Jr.2年生、3年生の13名が参加した。
 1日目は2班に分かれ事前研修で決定した、2020東京オリンピック・パラリンピック予定地を複数会場視察した。1班は国立代々木体育館でJSCの畠野氏から施設の説明を受けた。当日はワールドカップバレーボール大会が開催されており、世界で活躍する選手、試合の様子を目の当たりにすることができた。2班は東京体育館で担当の根岸氏から施設の概要など説明いただいた。今回の視察で多くの人からサポート・支援を頂き最高の舞台で最高のパフォーマンスが発揮できることを再認識することができたのではないか。
 また、夜のプログラムでは、JSCの安部篤志氏、フェンシング競技で活躍している修了生の福島史帆実選手(3期生)、野口凌平選手(4期生)をお招きし、2020に向けたスポーツの動向や適正競技へ転向するにあたっての覚悟、世界で戦う上での取り組みやモチベーション、現在、中央(東京)を強化拠点に活動する上でのメリットなどについてディスカッションを行った。ディスカッションを通し、これからオーディション、トライアウトと適性競技を選択していく受講生は自分の競技人生について考えを深めることができた。2人の選手に共通していたことは世界で活躍するための競技を選択したこと、大きなオリンピックに出場するという長期的な目標を達成するために段階的な目標を立て、目標を達成するためのプランニング、そして覚悟を持ち、自分で考えて日々のトレーニングに励んでいること、さらに競技とプライベートのオンオフの切り替えができる柔軟性を持ち合わせることだ。多くの受講生が世界で活躍する大きな目標を持っているが、目標が漠然としていて、そのために今何をすべきか、5年後にどんな姿になるべきかの段階的な目標を立てることができておらず課題として明らかになった。世界で活躍するトップアスリートになるという大きな目標を達成するために、これまでの能力開発・育成プログラムで学んだ目標設定やコンディショニング、トレーニングなどを知識として蓄えるだけでなく、実践することを期待する。

国立代々木体育館視察

東京体育館でのディスカッション

JSC、修了生とのワークショップ
(左から安部氏、野口選手、福島選手)