2015年8月30日日曜日

平成27年度 中央強化拠点視察プログラム2日目

 2日目はJISS、NTCにてプログラムが実施された。始めにJSC勝田隆氏から「Jr.期はトランジション(移行期)と呼ばれ、多くの物事を吸収できる時期である。これから感性を磨き、己を高めて欲しい。」と激励をいただいた。
 次にJSCの山田香氏から拠点とは何か、ロンドンオリンピックにおける選手のサポート拠点などお話しいただいた後、JISS、NTCの視察を行った。JISSでは測定実験室で医科学的なサポートや機器の説明を受け、実際に3Dの形態計測を体験し、射撃練習場ではライフルアカデミー生の練習を見学した。現在、JOCエリートアカデミー生として活躍している川原楓選手(5期生)とは短時間ではあるが、なぜJOCエリートアカデミーに来たのか、拠点で活動することの意義などについてディスカッションをすることができた。フェンシング練習場、シンクロナイズドスイミングプールでは世界を舞台に活動する選手達が実際に練習しており、高いレベルの練習風景を視察することができた。受講生は見ているだけで緊張すると同時に、世界で戦うことの厳しさを感じているようだった。近い将来、自分がその場に立ち、世界を視野に活動するイメージを描くことができたのではないか。昨日、安部氏より自分ならどう使うか、拠点の機能を考えながら視察をすると見方や考え方も深まるとご指導いただき、それぞれの会場で受講生の積極的に質問をする姿が見られた。
 館内視察を終え、受講生は強化拠点の意義や強化拠点をどう活用するか、グループに分かれ議論を行い、発表した。最後に安部氏から強化拠点の「機能」「情報」「機会」とは何か、それを活かすために自分がどうあるべきかを考えることが必要であるとお話しいただいた。 
今回のプログラムは事前研修で中央強化拠点視察にあたっての動機付け、事後の振り返りを通してプログラムの高度化を図った。受講生は世界で活躍するトップアスリートを目指す上で現状の課題を明らかにし、世界で活躍するために今、何をすべきか、1年後、2年後…5年後、10年後スポーツとどのように関わってくのかアスリートライフスタイルを改めて考えることができた。さらに、多くの人の支えがあって競技ができることを再認識し、誰からも応援されるような真のアスリートになることを目標に、今回のプログラムを十分に活かし、さらなるレベルアップを図ってほしい。

川原選手とのディスカッション