2016年3月18日金曜日

挑戦することで見えてくる世界~トップアスリートを目指して~

 平成28年3月12日(土)、福岡県スポーツ振興センターと福岡大学の共催による「福岡県立スポーツ科学情報センター20周年アニバーサリー・ジュニアスポーツフォーラム」が開催されました。
 このフォーラムでは、福岡大学の田中守学部長がコーディネーターとなり、ジュニアアスリートがトップを目指す上で重要となることについて、オリンピック選手や選手強化に携わる方々、タレント発掘事業の修了生が、それぞれの立場から意見交換をしました。

○コーディネーター
・田中 守 氏(福岡大学スポーツ科学部長)
○パネリスト
・片峯 隆 氏(公益財団法人福岡県体育協会副会長)
・宮崎 久 氏(ソチ冬季オリンピック ボブスレー日本代表)
・藪内 あゆみ 選手(U-20アジアラグビーセブンスシリーズ日本代表、福岡TID4期生)
・部井久 アダム勇樹 選手(U-16ハンドボール日本代表、福岡TID7期生)

以下は、意見交換された内容です。
○「世界を目指すトップアスリートとして、ジュニア期に意識していたこと大切なことは?」
【宮崎 氏】「自分の実践から、まず一つ目として、体づくりのための食事です。二つ目に、様々な指導者と出会った時に、常に自分にプラスになることを自分なりに吸収しようという気持ちを持って練習に取り組むことを常に意識していました。」
【藪内 選手】「ストレッチやトレーニング方法などタレント発掘事業で学んだことを、自分が実施している競技や日常生活の中で実践していました。特に、最新の情報などについては、所属チームの仲間にもそのことを伝えチーム力の向上に活かそうとしていました。」
【部井久 選手】「タレント発掘事業に参加するようになってから、目標が鮮明になっていきました。世界で活躍するトップアスリートとなるためにはどうすればいいかということを、いつも考えていました。」
【片峯 氏】「まずは、それぞれ自分がどんな状態(自己分析)かを敏感に察知してほしいですね。次に、栄養面も含め自己管理能力を高めて欲しい。そして、スポーツの技術の向上だけでなく、挨拶や礼儀なども身に付け、人として成長することが大切であると考えています。」

○「なぜ、世界(トップアスリート)を目指すのか?(その魅力とは?)」
【宮崎 氏】「自分は、子どもの頃から目立ちたがり屋でした。陸上競技では、世界選手権に出場することができましたが、最高の舞台であるオリンピックの夢をどうしても忘れることができませんでした。オリンピックの舞台に立つことは、自分の中でとても大きいものでした。」
【部井久 選手】「僕は、オリンピックのシーンを見るたびに鳥肌が立つほど感動します。また、その舞台に自分も立ちたいという強い気持ちを持っています。将来的には、自分が世界の舞台で活躍する姿を次世代の子どもたちに見せることで、子どもたちに夢や希望を与えられるようにしたいと思っています。」

 この他にも、競技転向についての意見交換や会場にいるタレント受講生からの質問に答える場面等がありました。私たち事務局がこのフォーラムで感じたことは、「何事に対しても本気になって取り組んだ者だけが世界へ行ける」ということです。今回のフォーラムを通して、何人の受講生が本気になることができたでしょうか。さあ、挑戦しましょう!本気になった者だけがたどり着ける世界へ・・・。