2020年8月12日水曜日

文武両道に秀でる

 「文武両道に秀でる」とはどういった意味でしょうか。文字通り、勉学とスポーツどちらにおいても秀でているという意味はもちろんですが、私は、「スポーツに関する知識も多く身に付け、賢くスポーツを行いなさい」という意味も含まれていると捉えています。勉学に長けているだけではなく、スポーツに関する知識をもち、それを生かしてスポーツを行っている者こそ「文武両道に秀でる」者だと考えます。
 そこで、今回はそのスポーツに関する知識の一つを紹介します!

 受講生の皆さんは普段から競技力向上のためにトレーニングに励んでいると思いますが、より効果的に効率よく行えているでしょうか?トレーニングには3つの原理と5つの原則があります。
〇トレーニングの3つの原理
1. 過負荷(オーバーロード)の原理 : いつもと同じ負荷では、同じ結果しか出ないということ。負荷を少しずつ多くしていくことが必要です。
2. 特異性の原理 : トレーニングした部位、機能にだけ効果が出るということ。
3. 可逆性の原理 : トレーニングで得られた効果もやめてしまうと徐々に失われてしまうということ。
〇トレーニングの5つの原則
1. 全面性の原則 : 全身をバランスよく鍛えること
2. 個別性の原則 : 自分に合ったトレーニングをすること
3. 意識性の原則 : 何を鍛えているのか意識しながら行うこと
4. 漸進性の原則 : 少しずつ負荷を増やしながら行うこと
5. 反復性の原則 : 規則的に、長期間行うこと
 3つの原理、そして5つの原則があり、多いなと感じた人もいるかもしれません。しかし、これらを意識して行うことで、より効果的に、より効率的に力をつけていくことができます。また怪我の予防などにもつながっていきます。競技としてスポーツを行うからには「効率」というのも大切な要素であり、本番までの「同じ時間の中でどれだけの効果が得られるか」が、本番における勝ち負けに関わってくるはずです。

 今回紹介したトレーニングの原理・原則はスポーツに関する膨大な知識の中の一つに過ぎません。トップアスリートの多くは、もちろん運動能力にも長けていますが、このような知識も多く持っており、それを生かしながら競技に取り組んでいます。その「賢さ」が強さにつながっているかもしれません。プログラムにある「食育」などもまさにその知識を得る機会の一つです。それらを生かして賢くスポーツに取り組み、「文武両道に秀でる」者を目指していきましょう!

<プログラムの様子>

バレーボール



ウェイトリフティング

事務局 長岡