3月3日(土)アクシオン福岡メインアリーナにてKids小学4・5年生の知的プログラムが行われた。今回は、福岡県立スポーツ科学情報センター中野スポーツ主事よりコミュニケーションスキルの向上をねらいとした活動が行われ、プログラムのところどころで、コミュニケーションをとる機会を作り、実践の中で指導が行われた。
まず、グルーピングして自己紹介をした後(2人→5人→10人)、テニスボールを使ったゲームを行った。ゲームのルール・内容は下記の通りである。
・ 10人組で6チーム作り、各チーム10個の持ち玉を自陣の前に置く。
・ チームで1人が敵陣からボールを取ることができる。
・ 自陣に一番近い敵陣からボールを取れる個数は1個、2番目に近い敵陣からは2個、一番遠いところ からは3個取ることができる。
・ 自陣の持ち玉を敵から守ることはできない。
・ 自陣に戻り、取ったボールは自陣の持ち玉に加え、タッチして次の人に代わる。
・ 制限時間終了時に自陣の前に持ち玉がより多いチームの勝ち。
チーム内で作戦を立てる時間を作り、コミュニケーションをとる場を設けた。
ルールを多少変更して、このゲームを3、4回行ったが、1回目のゲームで持ち玉が4個しか残らなかったチームが最後のゲームでは1位になり、チーム全員で勝つ喜びを味わえていたようだった。チームを「勝とう」とする雰囲気に持っていくためには、一人ひとりがチームの一員であることを自覚する必要があり、作戦を立てる時に「みんなで」話し合っているという意識を持てることが大事である。チームの中でフォローし合う関係ができたときチーム意識が芽生えてくるということを感じることができたプログラムであった。
プログラム後半では、日頃行っているスタビリティの指導が行われた。スタビリティの基本姿勢として、プローン、スパイン、スタンディングがあるが、今回はスタンディングの姿勢を正確にやれるよういくつかポイントを再確認した。新規受講生と継続受講生を組ませ、継続受講生が手本を見せた後に新規受講生の指導をさせたが、継続受講生は1年間やってきた分、手先まできちんと伸ばし、正しい姿勢で行うことができていた。