2016年8月26日金曜日

「ストレスマネジメント~原点にかえることの大切さ~」

 8月20日(土)アクシオン福岡第3・4研修室に河津慶太氏(九州大学大学院 人間環境学府)を講師に招き、知的能力開発・育成プログラムを実施した。
まず、河津氏から「なぜ、今の競技を続けていますか?」と質問があった。受講生を見てみるとすぐ書き始める者もいれば、なかなか手が進まない者と様々だ。書けないということはその競技に対して疑問や競技の価値を見出せていないかもしれない。それがストレスの原因や迷いの種となる。河津氏は「その競技を通して喜びを感じる瞬間や理想の自分を思い続けることが競技を続ける上で大切なことであり、ストレスを感じないための第一歩である。」と話した。実はオリンピック選手がスランプに陥るときは、この質問の答えを忘れていることが多いという。「悩んだときは、原点にかえる=競技を続ける理由」これは忘れてはならないことであり、今後種目を選択していく上でとても重要なことではないだろうか?
今回のプログラムを受け、多くの受講生がストレスと上手く付き合うことの重要性を学ぶことができた。これからのアスリートライフの中で試合で緊張したり、不安になったり、ケガをしてしまったりと様々な場面でストレスがかかってくる。その時に、何もできないのか?それとも上手く対処し、最高のパフォーマンスが出せるのか?今後の受講生の姿に期待したい。

効果的なストレス対処法(リラクぜーション法)
~漸進的筋弛緩法~
緊張すると、筋肉が硬直して血のめぐりが悪くなり、体温も低くなることがある。筋肉の硬直を解消し、体温を上げリラックスするために体の部位を意図的に緊張させて、一気に脱力させるという手順を繰り返して筋肉に弛緩をする感覚を味合う方法です。
この方法を続けると、自分が力を入れたり、抜いたりする感覚がよく感じられるようになり、体のどこかに不必要な緊張があったりするとそれに早く気付くことができます。プログラムでは、手や肩、お腹、顔など除々に力を入れる箇所を増やしていき、一気に脱力させてみんなで体験しました。寝る前に訓練したり、試合前に行ったりと実践してみましょう。
(実際の様子)