1月6日(土)に、福岡県薬剤師会の田中洋介氏を招いてアンチ・ドーピングに関するプログラムを行いました。
受講生の皆さんは「ドーピング」に対して、どのような考えを持っていますか?
ドーピングは、競技力を高めるために禁止されている薬物などを使用すること、その行為を隠そうとすることです。トップアスリートを目指している皆さんなら、意図的にドーピングをしようとすることは絶対にないと思いますが、誤って禁止物質を摂取してしまう「うっかりドーピング」はないとは言い切れません。
では、「うっかりドーピング」をしないために皆さんができることはなんでしょう。
それは、自分の身体にとりいれるものに責任を持つということです。自分がどんなに注意をしていても、検査で禁止物質が検出されれば、全て自分の責任です。数年間、大会に出場する機会を損失してしまうかもしれません。また、「トップアスリートがドーピングをした」と知ったとき、周りの人はどのように感じるでしょうか。ルールを守って一生懸命努力し続けて勝利を掴み取るというスポーツの価値も壊されることにもなりかねません。
禁止物質を含むものは医薬品だけではありません。サプリメント等の健康食品も禁止物質を含む可能性があります。病院で薬を処方されるときや自分で薬やサプリメントを買うときには、必ず含まれている物質を確認しましょう。また、使用可能薬リストは毎年改定されるため、最新のアンチ・ドーピング規則に関する情報・知識を持つスポーツファーマシストに相談するという方法もあります。
トップアスリートになれば、いつどこでドーピング検査の対象となるかわかりません。いつでも胸を張って検査を受けられるように、薬やサプリメントを摂取するときだけでなく、普段の食事からどのようなものが含まれているか等を確認する習慣を付けるようにしましょう。そして、フェアプレーの精神を大切にする、世界で活躍できる真のトップアスリートになりましょう!
事務局スタッフ 西嶋