2019年10月16日水曜日

集中

 今回のブログでは、私が大学時代に学習した心理学の知識を基に「集中する」ことについて書きたいと思います。
 みなさんは、大会や練習の時に「時間を短く感じた」や「プレイしている時の記憶があまりない」などの経験をしたことがありますか?こういった状況は、極度の集中状態に入っている時に起き、心理学では「フロー」と呼ばれます。また、スポーツの現場では、「ゾーン」と呼ばれることもあります。
 フローとは、心理的エネルギーを1つの目標に向けて極限まで集中し、行動できている状態であり、無駄な情報を全てシャットアウトすることができたときに起こります。フロー状態に入ることで、自身の最大限のパフォーマンスを発揮することができ、限界を引き上げることもできます。
 このフロー状態は、才能がある一部の人のみが入れる状態だと思われることがありますが、そんなことはありません。工夫次第でフロー状態に入ることはできます。
フロー状態に入るには、➀目標を設定すること、②活動に没入すること、③活動を楽しむことの3つの要素が必要になります。特に、②「活動に没入すること」が難しく、自身の能力と挑戦する課題とのバランスをとることができないことで「退屈だ」や「なんでできないんだ」といった雑念が入り、フロー状態に入ることができなくなります。
 
 フロー状態に上手く入るためには、➀目標設定において、高すぎる目標・課題を設定しないようにしなければいけません。高すぎる課題に対して自身の能力レベルが低くては、「不安」や「心配」といった状態になってしまい、逆にパフォーマンスレベルが低くなることで、思うような力が発揮できなくなってしまいます。将来的な目標としては、「オリンピックでメダル獲得」などの高いレベルで設定するべきですが、現在においては、どういったレベルの目標が自身にあっているのかを見極めることが大切です。
大会で最大限のパフォーマンスを発揮するためにも、まずは目標設定から見直していきましょう!
 また、時には、「覚醒」の状態になることも大切です。自身の能力よりも少し高い目標に挑戦し、壁を打ち破ることで「フロー」の状態に入っていく。つまり、練習では「覚醒」の状態で取り組み、大会では「フロー」の状態を作り上げることができるように調整していきましょう。



身体能力だけではなく、メンタル面に注目することで、自身の可能性を広げていこう!!


事務局スタッフ 大西