「筋トレをする時にどこの筋肉を鍛えていますか?」と聞かれた時に、背中の筋肉(広背筋等)や太ももの筋肉(大腿四頭筋等)、お尻の筋肉(大殿筋等)など、比較的大きな筋肉を想像する人が多いのではないでしょうか。しかし、人の体には約650の筋肉があり、体を動かすことに使われる筋肉は、そのうち約400あると言われています。実際に多くの人が鍛える「腹筋」も「腹直筋」、「外腹斜筋」、「内腹斜筋」、「腹横筋」などに分けられます。
では、
大きな筋肉ばかりを鍛えることで
最大限の力を発揮できるでしょうか?
私は難しいと思います。大きな筋肉は車で言う「エンジン」であって、そのエンジンの性能を最大限発揮するために、細かい筋肉や運動の技術、メンタル面といった部品の性能を高めていくことが必要だと思います。室伏広治氏が桐生祥秀選手を指導する時に、「細かい筋肉を強化すること」を目的としてトレーニング指導を行っており、「足首から先の足自体にも細かい骨がたくさんあり、骨一本一本が動くように鍛えないと。」と指導していました。このことからも、ウエイトトレーニングなどで爆発的な筋力だけではなく、細かい筋肉を鍛えることで、体の柔軟性を高めたり、可動域を広げたりしていることがわかります。
ただ単に腹筋運動や腕立て伏せなどで筋力を高めたと満足するのではなく、その筋力を最大限に発揮ための筋肉を鍛えてパフォーマンスを高めるといった、細かな所に目を向けてみましょう。自分の体の特徴をよく知り、今の自分に必要なトレーニングを選択していきましょう。
最後に
事務局からの挑戦状を10回にわたって更新してきましたが、取り組んでもらえましたでしょうか。こういった自粛期間中に取り組んできたことは無駄にはなりません。いつかは成長の糧となり大きな一歩を踏み出せる時がきます。まだ今年度の各スポーツ大会がどのような形で開催されていくのかがわからない状況で、不安になることもあるかと思いますが、1つでも多くの大会が開催され、努力してきたことが良い形で発揮されることを願っています。努力してきたことは、絶対に無駄にはなりません。スポーツに限らず何かしらの形で生きてきます。今は、自分に負けず、少しずつステップアップしていきましょう。
事務局 大西