ABC活動とは、私が高校生の時にお世話になったとある先生が口癖のように言っていた言葉なのですが、「当たり前のことを、ブレずに、ちゃんとやる」の頭文字をとったものです。
では、当たり前のこととはなんでしょうか。その時に言われていたのは、あいさつや掃除、時間を守ることなどでした。では、みなさんにとって当たり前のことはなんですか?部活動やクラブチームに所属している人たちは、その集団ではやって当たり前とされていることがあるかもしれません。例えば、活動場所に石が転がっていたり雑草が生えっぱなしになっていたりするのは普通の状態でしょうか。また、ごみが落ちている場合もあるかもしれません。そのような状態に気付いたらきれいな状態に整備することは「当たり前だ」と思えますか?
こう言われると「それはそうだろ」と思って行動に移す人も多くいると思います。しかし、「ブレずに、ちゃんとやる」というのは、自分で気づいて進んで行動することを指しています。特に「自分で気づく」というのはとても大事なことです。気づけなければ行動することもできないからです。あいさつでも同じようなことが言えると思います。知っている人とすれ違った時には必ずあいさつをしているという人でも、それはただ自分が気づいた時にだけあいさつをしていて、気づいていない時もあるということがあります。自分にとって「やって当たり前だ」と言えることには、しっかり気づいて自ら進んでやれる、つまり「ブレずに、ちゃんとやれる」ようになることが大切だと思います。
ここまでABC活動について書きましたが、+αのDEとして「できれば、笑顔で」ということも言われていました。「当たり前のことだしやらないとな」と仕方なくやったり嫌々やったりするのではなく、自らの意志で、笑顔で取り組むのが望ましいということです。周りが言う「当たり前」ではなくて、自分で進んでやりたいと思える「当たり前」をこれから増やしていければいいのかなと思います。