~トップアスリートは自己管理の達人である!~
6月18日(土)Jr.知的能力開発・育成プログラムにて、医療法人清家渉クリニックリハビリテーション科の大音樹氏、中川博文氏によるフィジカルコンディショニングの講義を実施した。今回は、スポーツ選手にとって切っても切り離せない「疲労と回復」をテーマに、疲労の原因を知ること、どのような理由で疲労の対策を行うのかといった内容で講義していただいた。
疲労の原因には、トレーニングの負荷と休養のバランスが崩れ、疲労が蓄積された状態になるオーバートレーニングがある。この状態のままでトレーニングを続けると、競技パフォーマンスの低下やケガにも繋がってしまう。また、睡眠不足も身体の成長・組織の修復を妨げるなど身体に与える影響が大きくなる。さらに、栄養不足や水分不足も主な原因となるため、筋肉を動かす主なエネルギー源である糖質や、エネルギー代謝に必要なビタミンとミネラルを摂取することが重要である。特にこの時季は、こまめに栄養補給と水分補給を行うことで、熱中症や筋のけいれんなどを防ぐことが大切である。普段から、食欲や睡眠の状態を把握し、ジョギングなどの有酸素運動、ストレッチやマッサージで筋肉をほぐすなどクールダウンを日頃から心掛ける必要がある。これらは、全て意識をすれば習慣化できることだと思われる。
疲労の原因と対策を知り、疲労を蓄積させず回復することができれば、常に自分の持っている最高のパフォーマンスを発揮でき、さらにケガをしない体作りにも繋がるだろう。トップアスリートは自己管理能力が非常に高いと言われている。技術向上のためのトレーニングだけでなく、自信の心身の状態を把握し、コンディショニングを整えるための取組を継続的に行っていくこともトップアスリートには必要な能力の一つである。受講生には、ぜひ今回学んだことを今から実践してほしい。