今回は、オリンピックの開催とともに話題になっている和食についてお話します。ニュースでも選手村での食事の様子が取り上げられ、競技中とは違ったリラックスした笑顔が見られますよね。
東京オリンピック2020が飲食提供を通して目指すものとして、「全員が自己ベスト」を発揮できる飲食の提供を実現することなどがあり、その中に次のような目標があります。
日本の自らの食文化の良さを改めて理解し、発信するきっかけとする。また、食文化の多様性に配慮しつつ、外国人 が受け入れやすい日本の食による「もてなし」を追求する。
みなさんも学校給食を含め、和食を食べることが多いと思いますが、和食の良さはなんでしょう?一部、ご紹介します。
日本の食事は「五味五感」で変化を楽しむものが多いです。五味とは、甘味、塩味、苦味、酸味、うま味の5つの味です。砂糖は甘い、塩はしょっぱい、ではお米はどうでしょうか?よく噛んで味わってみてください。甘味を感じられると思います。そして、五感は視覚(見る)、聴覚(聞く)、触覚(さわる)、味覚(味わう)、嗅覚(におう)の5つの感覚です。基本の食事の形の5つのグループのように品数が多く、料理の盛り付けや香り、調理音まで特徴になります。また、季節感を大切にしていて、2月には節分の恵方巻、3月にはひな祭りのはまぐりのお吸い物、ひしもちなど年中行事との関わりがあります。
海外からの評価では、和食はバランスが良く食べ合わせの知恵が面白いと言われます。例えば、揚げ物でもとんかつの付け合わせにはキャベツを添えることで、さっぱり食べられ胃腸を守る効果があります。普段何気なく食べているものにも、昔からの知恵が詰まっているのですね。
そして、タイトルの「和食は英語で何という?」の
答えは「washoku」です。
説明では、「Japan’s traditional cooking(日本の伝統的な料理)」と言われます。しかし、「和食」の「和」を日本という意味ではなく、調和を意味する「和(ハーモニー)」としたうえで、日本の自然尊重の精神やおもてなしの心を理解されてローマ字でそのまま表記したものが広く使われるようになりました。
毎日食べている食事が体を作り、「自己ベスト」につながると思うので、ぜひ、受講生のみなさんも和食の良さを知って、自分の食事に取り入れていてほしいと思います。
先週の育成プログラムでは、Kidsは今年度の最終種目であるフェンシングとバドミントンが始まり、Jr.はⅣ期のサッカーとハンドボールのプログラムが残り2回となりました。1回1回のプログラムに目標をもって臨みましょう。
プログラム風景
事務局 德永