福岡県タレント発掘事業8期修了生の山口真実さんが2021年6月4日~6日に神奈川県のレモンガススタジアム平塚で行われた2021年日本学生陸上競技個人選手権大会の女子800mで優勝しました。高校3年生時のインターハイと国民体育大会でも優勝しており、今回で3度目の日本一になりました。そこで今回は、山口さんのインタビュー内容を紹介します。
1.大会を振り返って
実業団選手から大学生へと環境を変え、初めての学連の全国大会でした。3年ぶりの全国大会ということもあり、緊張感も強かったですが、試合の雰囲気を楽しんで走ることができました。記録には満足いきませんでしたが、勝負に徹して挑んだ試合でしたので、優勝できたことが自信になりました。
2. 福岡県タレント発掘事業で学んだこと・経験したことは、現在、
どのように活かされていますか。
タレント発掘事業では日本トップや世界で戦うことを目標とする様々な種目の選手がいるため、幅広い視野で考える力、日本一になるという意識付けができるようになりました。運動日誌を書く習慣もつき、競技力向上のためには自身の振り返り、分析が大切になるので、スポーツ選手としての基本を身につけることができたと思います。
3.高校卒業後は実業団に所属し、現在は大学に活動拠点を移しましたが、
その過程でどのような心境の変化がありましたか。
実業団では800mと駅伝に取り組ませていただいていましたが、800mで日本一を取りたいという気持ちが強く、大学で800mに集中して競技する選択をしました。練習環境は実業団とは違い、生活リズムのきつさや、練習にあてる時間の少なさなど難しいところもありますが、今とても競技を楽しめています。自分の道を思い切って選択したことが、自身の体を動かす源にもなっており、のびのび楽しく競技に取り組めていることが結果に繋がっていると思います。
4. 新型コロナウイルス感染症により在宅の期間が続いたときに、工夫した
ことや新しく始めてみたこと等はありますか。
私が取り組んだことは、自分自身を見つめ直す時間をこれまで以上に大切にすることです。中止となる試合も多く、モチベーションが下がりそうな時もありましたが、試合の動画を見て自分の姿をイメージしたりすることでモチベーションを下げないようにしました。
また大学生になり自炊生活になったので、今まで以上に食事に気を使うようになり、栄養についての勉強も始めました。
5.今後の目標を教えてください。
今年の目標は全日本インカレで表彰台に立つことと、自己ベストを更新することです。
日本の中距離会を引っ張っていき、世界で活躍できるようになりたいと思います。
6.現受講生にメッセージ、アドバイスをお願いします。
現在専門として取り組む競技があると思いますが、様々な種目の経験ができるのは今しかないと思うので色々なスポーツに挑戦してみてください。競技を楽しむということを一番大切にしてほしいです。
新型コロナウイルス感染症により、満足に競技に打ち込めないという現状で、いかに自分のモチベーションを下げずに、いまできることに打ち込めるかというのも勝敗に繋がっているのではないかと私は思います。こんなご時世だからこそ、何不自由なくスポーツができることの楽しさを感じることもできますし、1回の試合、練習のために準備をすることの大切さをより一層実感できます。皆さんも、山口さんのようにのびのびとスポーツを楽しむ気持ちを忘れずにスポーツに取り組んでいきましょう。
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事務局スタッフ 久野