4月4日(金)、アクシオン福岡で(公財)全日本柔道連盟のアスリート委員会による福岡県タレント発掘事業向けの柔道教室が行われた。参加者は、修了生を含む18名。講師は、ソウルオリンピック銅メダリストの北田典子氏、ロンドンオリンピックに出場した穴井隆将氏、アテネパラリンピック銀メダリストの廣瀬誠氏ら7名。はじめに、北田氏による柔道講話があり、「勝つためには、人間力を高めて、なぜ負けたのかにしっかり向き合い、打ち勝つことが必要だ。」と心構えを説いていただいた。その後、パラリンピアンによるデモンストレーションや各講師の得意技の披露、さらに、穴井氏の解説による受け身の練習や一本背負い投げの練習が行われた。受講生は、怪我をしないためのポイントや技のコツなどを教わりながら、真剣な表情で練習に取り組んでいた。最後は技の発表会があり、覚え立ての一本背負い投げを緊張しながらも全員が見事に披露することができた。
4月5日(土)と6日(日)は、福岡国際センターで開催された全日本柔道体重別選手権大会の試合観戦に受講生を招待していただき、田辺陽子氏(ソウル五輪銅メダル、バルセロナ五輪銀メダル、アトランタ五輪銀メダル)と近藤秀作氏(2001環太平洋選手権優勝)による、技の見方や試合の駆け引きなどの解説を受けながら、世界選手権代表選考会となる国内体重別大会最高峰の試合を観戦することができた。国内トップ選手の研ぎ澄まされた技はもちろん、会場に漂う緊張感や、選手達の息づかいを間近に感じることができたことは、受講生にとって、非常に貴重な体験となった。
今回の柔道教室と試合観戦は、過去に例のない贅沢な体験教室となった。(公財)全日本柔道連盟に心から感謝したい。