『「慣れること」によって「忘れていく」』という言葉の意味が分かりますか?
今回のブログでは、私がアフリカのザンビアという国で、柔道の指導を行った際の経験を紹介します。
アフリカというと、どんなイメージがありますか?私が空港に到着して最初に思ったことは「意外と都会やな!」でした。しかし、実際にそこで暮らしている子どもの中には、学校に行けていない子や孤児(両親がいない子ども)が多くいました。柔道を教えた生徒の中には、裸足で毎日10㎞ほど歩いてくる子もいました。また、柔道着を持っている生徒はほとんどおらず、電気の通っていない道場で、日没と同時に練習をやめなければいけないといった状況でした。
しかし、彼らはそのような状況にも関わらず、皆さんと同じように、スポーツを全力で楽しんで行っていました。彼らにとって、そのような環境があることは当たり前ではなく、「たくさんの人と会ってスポーツができることが嬉しく、その環境があることに感謝している」ということを私は知りました。それと同時に、自分自身がスポーツをできる環境に慣れ、その環境に対する感謝の気持ちを忘れていることに気付かされました。
「皆さんは今スポーツができている環境を当たり前だと思っていませんか?」
コロナウイルスの流行が起こり、私は、満足にスポーツのできる環境がなくなったという点で、ザンビアの子どもたちと同じ状況になったと感じました。そして、皆さんも、これまでの環境があったことに対してありがたく感じたと思います。しかしながら、規制緩和が進み、これまでの生活が戻ると、またその環境が当たり前だと思ってしまうのではないか?という不安もあります。これを繰り返さないために、私は、ザンビアでの経験やコロナウイルス流行での経験を忘れず、常に「この環境は当たり前ではない」と意識していくことが大切だと考えています!このように意識し続けることで、今の環境に「慣れる」ことはなくなると思います!
さて、7月11日は、Kidsは自主トレーニング日となっていましたが、どのようなトレーニングを行いましたか?次回のプログラムの時にみんなで話して、共有してみましょう!先生たちに話してみるのも良いと思います。誰かに伝えることでもっと理解が深まり、新たな発見があったり、もっとこうすべきだという改善点が見つかったりするかもしれません!
Jr.はⅡ期の2回目のプログラムが行われました!私はボクシングのプログラムに参加していますが、受講生の皆さんと少しずつ話をする機会が増えてきて嬉しく思っています!このようなプログラムに参加できること、たくさんの方が教えて下さることが当たり前ではないということを改めて確認し、感謝の気持ちを常に持って取り組んでいきましょう!
Jr. ウェイトリフティング
Jr. ボクシング
事務局 長岡