3月1日(土)アクシオン福岡第3・4研修室にて、浅川伸氏・山本真由美氏(JADA・公益財団法人日本アンチドーピング機構)をお招きして、知的プログラム「アンチドーピング」が行われた。
「フェア」を主題に置いてすすめられた今回のプログラム。ロンドンオリンピックで行われた無気力試合を例に、フェアとはどういうことか、また、スポーツがフェアに行われるためのアンチドーピングの重要性について講義が行われた。
後半は、複数のグループに分かれ、JADAが作成したワークシートを元に個人及びグループワークが行われた。その中で、それぞれのトピックについてフェアかアンフェアかの討論を行った。アンフェアだと思うものを発表するということで行われた発表の場では、「トーナメントを有利に進めるために、その試合にわざと負けた」というトピックや、「ライバル選手に観客席から野次をとばした」といったトピックに意見が集まっていた。受講生からは、「アスリートとしての意識が足りない」や「野次を飛ばす暇があったら宿舎で体のケアに使うべき」等の意見が発表され、アスリートとしてあるべき姿ではないものに対してアンフェアであると強く感じているようであった。
プログラム終了後、講師の先生に対し受講生がドーピングについて質問する姿が見られた。今回のプログラムを通して今後もアスリートとしてフェアに競技を行っていこうという考えがより一層強くなったのではないだろうか。今後、受講生は競技を行っていくことで様々な場面に遭遇することだろう。ルール上問題のない範囲でズルをしたほうが有利になる場面もあるかもしれない。しかし、真のチャンピオンはそのようなことは絶対にしない。どのような場面に遭遇したとしても「フェア」な姿勢で競技を行ってほしい。