2015年4月10日金曜日

知的能力開発・育成プログラム「目標設定プログラム」

   4月4日(土)アクシオン福岡にて、磯貝浩久氏(九州工業大学)による、今年度第1回目となる能力開発・育成プログラム「目標設定プログラム」が行われた。まず最初に、夢と目標設定の違いについて、「夢は遠い将来のものであり、達成の仕方が漠然としている。その『夢』を叶えるために、決められた時間内に特定の基準に到達することが目標設定である。」という説明があった。また、「良い目標設定をすると、やる気やパフォーマンスを高めることができる。目標設定の際には、自分の良いところ、悪いところをしっかり分析し、自分が達成できるような目標にすることが大切だ。」ということも述べられた。この他にも、「目標設定の一般原則」として以下の5点について説明があった。
以下に、「目標設定の一般原則」を紹介する。
1 長期目標と短期目標を設定する。
     長期目標とは:1年以上といった、長いスパンの目標
     短期目標とは:今日、今週、今月の目標といった、「日常の練習と直結した目
     標」
        ※今回は1年間をスパンとしたパフォーマンス向上のための目標設定につ
            いて学んだ。

2 具体的な目標を設定する。
  「~を頑張る」といった抽象的な目標ではなく、測定したり評定したりすること
     ができる、できたことがはっきりと分かるような具体的な目標を設定する。
    ※測定数値、評定化できるものなど。

3 挑戦的かつ現実的な目標を設定する。
  高すぎる目標だとやる気がなくなり、低すぎる目標だと簡単に達成できてしま
    い面白くない。そのため、一生懸命練習して達成可能な確率が50%程度の目
    標が良い。
  
4 目標達成のための方策を明確にする。
  練習の意図を明確にし、自分で練習方法を選択・工夫する。

5 行動目標を設定する。
  目標を達成しようとするとき、結果だけにとらわれず、1日100回の素振りとい
     ったような行為(行うべき)の目標を立てる。
  
   先生は最後に、「誰かに決められた目標だと上手くいかない。だから、目標は、必ず自分で考えて、自分で決める。自分で決めたことだから、続けないわけにはいかない。」と言われた。
   受講生一人一人が、今回のプログラムをこれからの生活に活かすことができれば、1年後には確実に自分自身が設定した姿となっているはず。一年後、受講生の姿が今から楽しみである。