プログラムは、「体を動かしやすくするトレーニング」と「スピードを高めるトレーニング」の大きく2つに分けて行われ、「走る動作」に重点を置いて指導していただいた。走行時は「動き出しの姿勢、足の着き方・入れ替え方」を意識し、足を踏み出した際にかかとから着くのではなく、母子球(足の親指の付け根付近)を体の真下に垂直に踏み込むことで無駄のない走りにつなげられる。また、足の速い人に共通する特徴は、軸足が地面についた時点で反対の足は軸足を越えて前に出ているという話をしていただいた。これらを意識したトレーニングを実施した小学生の中には50m走においてタイムが0.5~1秒縮まったという例も挙げられ、プログラム中にはすでに変化を感じている受講生もいたようであった。
今回のプログラムの目標の1つは、「考えながら体を使い、そして変化を感じること」であったが、受講生は達成することができただろうか。自宅等でも取り組めるトレーニングを多く紹介していただいたので、自身の能力向上につながるよう、継続して取り組んでほしい。