2015年10月21日水曜日

Jr.知的プログラム「目標設定プログラムⅡ」

  平成27年10月17日(土)アクシオン福岡にて磯貝 浩久氏(九州工業大学 准教授)をお招きし、目標設定プログラムⅡが行われた。
 今回は、「目標の付加・修正について」と題して目標達成に向けた5つのステップと原因分析について講義がおこなわれた。
  初めに目標設定のプロセスを紹介する。

■ステップ1 自己分析
 現状の自分の能力を客観的に把握し、どの能力を伸ばす必要があるか様々角度から分析する。
■ステップ2 練習目標の設定
 自己分析で把握した、能力向上の為に練習時間と目標達成までの期間(いつまでに、どの位向上させるか)を踏まえ、練習目標を決定する。
■ステップ3 練習方法を計画する
 どのような練習活動を行うか、具体的な練習方法を考えステップ2の能力向上に努める。
■ステップ4 練習の実施
 決めた練習方法と計画に従い実施する。
■ステップ5 評価する
 ステップ2で決めた期間が来たときに、どのくらい能力が向上したか評価する。場合によっては、期間前に適性評価を行い練習方法・期間に反映させる。評価をする際は結果目標(順位・記録等)と行動目標(練習内容等)の二つが大切である。

  以上の5つのステップを実施し、評価によって目標が達成できた場合は、次の目標を設定し達成できなかった場合は、原因をしっかりと分析し、目標設定の改善を図る。また、目標が達成できなかった場合の原因と改善策には、大きく2つあげられる。
・目標が高すぎたと考えられる場合は期間を延長して練習を行う。
・練習方法が適切なかったと考えられる場合は、より適切と考えられる新たな練習方法を導入して行う。
  このように目標に対する自己分析を客観的に行う事が重要で、目標を設定する事により内発的動機づけが増大し、選手としての自立が芽生えてくる効果がある。そのことが、スポーツに対する満足感を向上させ、より高い専門的な知識や技術を持つアスリートへの成長に繋がる。
  今回のプログラムを通して、受講生一人一人が、自己分析の大切さ・目標の立て方・練習方法について、改めて考える機会になったのではないだろうか。また、日々を振り返る日誌をつける事の大切さについて、再度気づけたと思う。日常からの行動を見直しアスリートとしての習慣を身につけ、更なる競技力向上に役立てることを期待している。